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その14 初めてのファンダイブ

そして私達は円月島、おば様は再びボートへと移動した。
おば様は一陣の嵐を振り巻いて以来何でもなかった
ような態度で頑張ってこいよ!とぼーんと背中を
叩かれた。なんて爽快な性格なおば様だ。

今日は最初からタンクを背負い昨日覚えた手順を
再復習。タンクのバルブを緩めた後にインフレーター
にホースをつなぎ忘れ、ホースがはまらず慌ててNG、
やり直しだ。

その後は緊急スイミングアセント(エアがない時の
緊急浮上)などそこそここなして、円月島をくるっと
左周りすることになった。

初めてのファンダイブ。他のショップもこの円月島
周辺で講習を行っているせいか透明度はあまり良く
ない。10m見えてるなあ・・といったところ。
インストラクターを含めて4人組、一番後方から
ずりずりついていっていた。

何にも話の出来ない水の中。
ゆっくり進んでいるもので止まる度にダイビング
以外の何だか変な事ばかり考えてしまう。
もうすぐオリンピックやるなあ。消費税がまた上
がるかも、最近の情勢はほんと悪なってきてるよ
なあ・・etc

水中って何だか変な事に逃避してしまう時があるん
だけど、その時がなぜか幸せ~とか思ったり。
こんな状態を窒素がまわってるとか言ったりする。

水中の水圧下だと窒素が体に地上に居る時より深い
所に居ればいるほど、入って来てしまうのであまり
長時間深いところにはおれない。レジャーダイビン
グで行く水深は大体1mから30m前後といった
ところか。深くなればなるほど光りが届かなくなり、
暗くなってくる。

深い所に長時間居過ぎると恐怖の減圧症という潜水病
にかかってしまうことがある。そうなると病院に担ぎ
こまれてチャンバーという再圧して直さなくちゃいけ
ない。浅い所で潜ってちゃんと潜水計画通りに潜り、
安全停止を行えば大丈夫なんだけどね。

まあ、少しだと人によって差はあるものの、お酒に
酔っぱらったような楽しい気分だったり、視界が
狭くなってくるとかある。

私の場合はお酒に酔っぱらったようなハイテンシ
ョンになりしばらくするとその状態の自分が怖く
なってしまう性質なのであまり深く潜るのが好き
でない。

1人の世界に入ってぼーっとしてるとカンカンカン!
と金属音。タンクを叩く音。どうやら私がぼけーっと
してるので呼んでいるようだ。

私はこの初めてのファンダイブではほとんど周りが
見えていなかった。一番嫌でも目に入ってくるのが
黒なまこがでぶでぶと横たわっている姿。つつくと
ふにふにしていてそのなまこの居るまわりにはふん
がいっぱい固まっている。

エグジット後こんな魚、あんな魚なんて話が3人で
飛ぶ。うっそそんなの居たっけ?黒なまこしか目に
入らなかったすずめ娘、すっごく疎外感を覚えた。

次の2本目ファンダイブが終われば海洋実習は終了だ。
次こそお魚をじっくり見るんだい!

つづく




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